KatiTrust

フリマとネット通販

サクラレビューの見分け方:やらせの口コミを見抜く7つのサイン

サクラレビューは、投稿の時期、星の偏り、文章のくせ、投稿者の履歴で見分けられます。ステマ規制で何が変わったか、口コミだけに頼らない商品の選び方もまとめました。

公開日 8分で読めます英語で読む
表紙:サクラレビューの見分け方、やらせの口コミを見抜く7つのサイン

サクラレビューは、いくつかのサインを組み合わせると見分けやすくなります。短い期間に高評価が集中している、星5と星1ばかりで中間がない、具体的な使用感がない、投稿者が無関係な商品にも高評価ばかり付けている、といった点です。一つだけで決めつけず、二つ三つ重なったら、その口コミは割り引いて読みましょう。

サクラレビューとは、事業者が頼んだり、見返りを渡したりして書かせた口コミのことです。やらせレビューとも呼ばれます。2023年10月からは、事業者の広告であることを隠したステルスマーケティングが景品表示法違反になりました。以下では、サクラレビューの見分け方と、規制で何が変わったか、口コミに頼りすぎない買い方を紹介します。

サクラレビューの見分け方:7つのサイン

サクラレビューを見分けるには、一つひとつの口コミより、全体の傾向を見るのが近道です。投稿の時期、星の分布、文章、投稿者の履歴、写真を確かめましょう。次のサインが重なるほど、サクラレビューの可能性が高くなります。

  1. 投稿が集中している: 発売直後や数日の間に、高評価がまとめて投稿されています。
  2. 星が極端: 星5と星1ばかりで、星3や星4がほとんどありません。
  3. 具体性がない: 「最高です」「買ってよかった」だけで、使った場面や不満点が書かれていません。
  4. 文章が似ている: 複数の口コミで、言い回しや褒めるポイントがそっくりです。
  5. 日本語が不自然: 機械翻訳のような表現や、商品名の誤りがあります。
  6. 投稿者の履歴が偏っている: 同じ投稿者が、無関係なブランドの商品にも星5ばかり付けています。
  7. 写真が使い回し: 口コミの写真が、商品ページの公式画像と同じです。

どれか一つだけなら、本当の利用者の口コミでも起こります。たとえば、短い口コミしか書かない人はたくさんいます。大切なのは、複数のサインが重なっているかどうかです。

星の分布と投稿の時期を見る

やらせの口コミの多くは、評価を一気に押し上げるために投稿されます。そのため、星の分布と投稿の時期に不自然さが出やすいのです。星5が大半なのに、星1もそれなりにある。この「ふたこぶ」の分布は、サクラレビューと本当の不満が混じっているサインのことがあります。

星1の口コミを読むと、本当の姿が見えることがあります。「届いた商品が写真と違う」「すぐに壊れた」「レビューを書くと特典がもらえるカードが入っていた」といった声です。星1の口コミは、やらせを見抜く手がかりの宝庫です。

投稿日も確かめましょう。新しい商品なのに、発売から数日で何百件もの高評価が付いているなら、自然な広がり方とは言えません。

スマートフォンで商品の口コミを読む手
星5だけでなく、星1と星3の口コミも読むと、商品の本当の姿が見えてきます。写真: cottonbro studio / Pexels

「レビューで特典」は危険なサイン

商品と一緒に、「レビューを書いてくれたら、プレゼントや返金をします」というカードが入っていることがあります。見返りと引き換えの口コミは、評価をゆがめます。こうした商品の口コミは、全体として割り引いて読むべきです。

消費者庁は、事業者が口コミの内容に関わっていれば、それは事業者の表示だと考えます。2024年6月には、ステルスマーケティングの規制で初めての措置命令が出ました。消費者庁の発表によると、対象は東京都の医療法人で、Googleマップに星4か星5の口コミを投稿すると、ワクチン接種の料金を割り引いていました。

見返りがある口コミは、たとえ書いた人が本当に使っていても、公平な評価とは言えません。特典を受け取った口コミばかりの商品は、慎重に考えましょう。

ステマ規制で何が変わったか

2023年10月1日から、ステルスマーケティングは景品表示法の不当表示になりました。消費者庁の案内によると、事業者の表示であることを一般の消費者が見分けにくい表示が対象です。広告なのに広告と分からない口コミや投稿が、これにあたります。

規制の対象になるのは、広告を出す事業者です。口コミを書いた人やインフルエンサーではありません。事業者が投稿を頼んだり、見返りを渡したりして内容に関わった場合は、事業者の表示とみなされます。

規制ができたからといって、やらせの口コミがすべて消えたわけではありません。特に海外の事業者や、すぐに消えるネットショップでは、規制の効果が届きにくいのが現実です。最後は、自分の目で見分ける力が頼りになります。

口コミだけに頼らない商品の選び方

サクラレビューを完全に見抜くのは、誰にとっても難しいことです。だからこそ、口コミ以外の情報も組み合わせて判断しましょう。

  • 販売元を確かめる: 公式ストアか、正規の販売店か、販売元の会社情報が表示されているかを見ます。
  • 複数の場所で調べる: 同じ商品の評判を、別の通販サイトやSNS、専門のレビューサイトでも探します。
  • 専門家の評価を見る: 家電や化粧品なら、雑誌や専門メディアの比較記事も参考にします。
  • 返品条件を確かめる: 合わなかったときに返品できるか、買う前に確認します。

販売元の会社情報が見当たらない、販売サイト自体が怪しい、というときは、レビュー以前の問題です。偽のサイトの見分け方は偽通販サイトのガイドで紹介しています。

フリマや個人売買での「評価」も同じ

サクラレビューは、通販サイトだけの話ではありません。フリマアプリの出品者の評価も、操作されることがあります。警視庁は、出品者の中には、自分で商品を購入して評価を上げている人もいると注意しています。

評価が高い相手でも安心せず、過去の取引の内容や評価のコメントも確かめましょう。最近の評価に「届かない」「説明と違う」という声がないかが大切です。フリマの手口全体はメルカリ詐欺のガイドで紹介しています。

個人の出品者の場合、写真が本物かどうかも判断材料になります。KatiTrustのようなカメラアプリなら、出品者が今撮った写真の確認コードを送り、買い手はkatitrust.comで撮影日時を確かめられます。ただし、分かるのは写真がいつ撮られたかで、商品の品質や評価の正しさまでは分かりません。

サクラレビューで損をしたら

サクラレビューを信じて買った商品が、説明とまったく違った、すぐに壊れた、という場合もあります。まず、販売元や通販サイトの窓口に連絡し、返品や返金を相談しましょう。大手の通販サイトには、購入者を守る独自の保証制度があることがあります。

届いた商品が偽物だった場合は、偽物の見分け方のガイドも参考にしてください。販売元と連絡が取れない、返金に応じてもらえない、というときは、消費者ホットライン「188」で近くの消費生活センターに相談できます。

不自然な口コミを見つけたら、通販サイトの報告機能で知らせることもできます。ほかの人がサクラレビューにだまされるのを防ぐ助けになります。

よくある質問:サクラレビューについて

サクラレビューとは何ですか?

事業者が頼んだり、見返りを渡したりして書かせた口コミのことです。やらせレビューとも呼ばれます。実際より商品をよく見せるために使われ、2023年10月からは、事業者の広告であることを隠した口コミは景品表示法の規制対象になりました。

サクラレビューの見分け方で一番大事な点は?

一つのサインで決めつけず、全体の傾向を見ることです。投稿の集中、星5と星1への偏り、具体性のない文章、投稿者の偏った履歴が重なっているかを確かめます。星1や星3の口コミを読むと、商品の本当の姿が見えることが多いです。

サクラレビューは違法ですか?

事業者が自分の広告であることを隠して口コミを書かせる行為は、2023年10月1日から景品表示法の不当表示になりました。規制の対象は広告を出す事業者です。2024年6月には、口コミと引き換えに料金を割り引いていた医療法人に、初めての措置命令が出ています。

「レビューを書くと特典」のカードが入っていたら?

見返りと引き換えの口コミは、評価をゆがめます。その商品の口コミは割り引いて読みましょう。特典のために口コミを書くことは、ほかの購入者を誤らせることにもなります。気になる場合は、通販サイトの窓口に知らせることもできます。

サクラレビューをチェックするツールは信頼できますか?

口コミの傾向を分析して、サクラの可能性を示す民間のツールもあります。参考にはなりますが、結果はあくまで推定です。ツールの判定だけでなく、販売元の情報や、別の場所での評判も合わせて判断しましょう。

おわりに:サクラレビューは、重なるサインで見抜く

サクラレビューは、一つの口コミだけを見ても見抜けません。投稿の時期、星の分布、文章、投稿者の履歴を組み合わせて、全体の傾向を見ることが大切です。星1と星3の口コミには、本当の声が隠れていることがよくあります。

そして、口コミだけで決めないこと。販売元、返品条件、別の場所での評判を合わせて確かめれば、サクラレビューに振り回されることはぐっと減ります。

不自然な口コミに気づいたら、通販サイトに報告するのも一つの方法です。一人ひとりの報告が、口コミ全体の信頼を守ることにつながります。