フリマとネット通販
フリマ詐欺の対処法:だまされたと気づいたらすること
フリマ詐欺の対処法は、支払い方法で変わります。評価前の事務局への連絡、振込先口座の凍結、警察への相談まで、被害に気づいた直後からの順番をまとめました。

フリマ詐欺の対処法で一番大切なのは、早く動くことです。アプリの決済で払ったなら、受取評価をせずに取引相手と事務局へ連絡します。銀行振込で払ったなら、すぐに金融機関へ連絡して振込先の口座を止めてもらいます。そのうえで証拠を残し、警察に相談します。
お金を取り戻せるかどうかは、どう払ったかと、どれだけ早く動いたかでほぼ決まります。補償には期限があり、振込先の口座に残ったお金はすぐに動かされるからです。以下では、フリマ詐欺に気づいた直後の順番と、支払い方法ごとの対処法をまとめました。一般的な情報であり、法的な助言ではありません。
フリマ詐欺の対処法:最初の1時間ですること
フリマ詐欺に気づいたら、まず受取評価を止め、証拠を保存します。次に、アプリの事務局と、振込やカードなら金融機関に連絡します。そのあと警察に相談します。相手に返金を頼み続けるより、この順番で動くほうが取り戻せる可能性が上がります。
- 評価しない: 受取評価をすると、取引は評価前に戻せません。
- 証拠を保存する: 出品ページ、相手のプロフィール、やり取り、支払いの記録をスクリーンショットで残します。
- 事務局に連絡する: アプリ内の問い合わせから、取引の状況を伝えます。
- 金融機関に連絡する: 振込なら銀行、カードならカード会社に、詐欺の被害を伝えます。
- 警察に相談する: 保存した資料を持って、最寄りの警察署に相談します。
相手を責めたり、脅したりするメッセージは送らないでください。相手がアカウントを消して逃げるきっかけになりがちです。やり取りは消さず、そのまま残します。
メルカリ詐欺の返金:評価前なら補償の道がある
メルカリやラクマの決済で払った取引は、守られる可能性が一番高いケースです。代金は事務局が預かっていて、受取評価をするまで出品者に渡りません。メルカリのヘルプによると、届いた商品に問題があるときは評価をせず、まず出品者に連絡します。
話し合いで解決しなければ、商品が届いてから14日以内に事務局へ問い合わせると、補償の可否を調べてもらえます。メルカリ便を使った取引では、事務局が商品の状態を確認します。そのため、商品の写真の提出や、商品回収センターへの送付、本人確認を求められることがあります。
商品が届かない場合も、評価はしません。メルカリでは、ゆうゆうメルカリ便などで発送通知から9日後の13時以降、らくらくメルカリ便では配達完了から2日後の13時以降に、取引が自動で完了することがあります。問い合わせはその前にしておきましょう。
重要: 「先に評価してくれたら返金する」と言われても応じないでください。評価をすると、事務局のサポートを受けられなくなることがあります。
振込の詐欺は口座凍結を急ぐ
アプリの外で振り込んでしまったら、時間との勝負です。自分の銀行と振込先の銀行に連絡し、詐欺の被害にあったと伝えます。金融機関は、犯罪に使われた疑いのある口座の取引を止める措置をとります。これは振り込め詐欺救済法の第3条に定められています。
この法律は、いわゆるオレオレ詐欺だけではありません。振込を使った詐欺など、財産を害する犯罪の被害にも使えます。口座が凍結され、お金が残っていれば、のちに被害回復分配金として戻ってくる可能性があります。手続きの流れと公告は預金保険機構のサイトで確認できます。
口座の凍結には、警察への相談が前提になることが多いです。銀行と警察には、振込日時、金額、振込先の銀行名、支店名、口座番号、名義を伝えられるようにしておきます。お金が引き出された後では、取り戻すのは難しくなります。
カード、コード決済、ギフト券で払った場合
クレジットカードで払ったなら、すぐにカード会社に連絡します。利用の取り消しや調査をしてもらえるかは、カード会社と状況によって変わります。偽のページにカード番号を入力したなら、カードを止めて再発行を頼みます。
PayPayなどのコード決済や、送金アプリで払ったなら、その運営会社の窓口に被害を伝えます。相手のアカウントを止めてもらえることがあります。ギフト券の番号や暗号資産を送ってしまった場合は、取り戻すのがとても難しくなります。それでも、ギフト券の発行元に連絡し、番号と購入時のレシートを保管しておきましょう。
どの支払い方法でも、なぜアプリの外で払うのが危ないのかは直接取引の詐欺のガイドで説明しています。次に同じことが起きないよう、どの払い方がどこまで守られるかはフリマアプリを安全に使う方法で比べました。

証拠を残す:警察と事務局に見せるもの
警視庁は、オークションやフリマ詐欺の被害にあったときに保存する資料を一覧にしています。事務局への問い合わせにも、同じ資料が役立ちます。
- 出品ページ: URLと商品の画像。削除される前に保存します。
- 相手の情報: ユーザー名、ID、分かれば氏名、住所、電話番号。
- 日時: 購入した日時と、支払った日時。
- 支払いの記録: 振込明細、送金履歴、振込先の金融機関名と口座名義。
- やり取り: メッセージやメールを、時系列に並べたもの。
スクリーンショットには、日時と相手の名前が写るようにします。届いた偽物や壊れた商品は捨てず、箱や送り状と一緒に保管します。開封するところを動画で撮っておくと、届いた状態を説明しやすくなります。
詐欺の被害届と相談窓口:どこに何を相談するか
被害届を出すなら、最寄りの警察署に相談します。警視庁は、事前に電話で担当者と日時や持参する資料を調整すると、対応がスムーズに進むと案内しています。被害届を出すべきか迷うときは、警察相談専用電話「#9110」でも相談できます。
インターネットでの詐欺は、警察庁のサイバー事案の相談窓口からも、全国共通のオンライン窓口と都道府県警察の連絡先を確認できます。業者との取引や、運営会社との話し合いが進まないときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターを案内してもらえます。
アプリの事務局には、相手のアカウントを規約違反として報告しましょう。自分への返金につながらなくても、同じ相手による次の被害を止める助けになります。
返金を約束する人に注意:二次被害を防ぐ
フリマ詐欺の被害にあった人は、二度目の詐欺に狙われやすくなります。「被害金を取り戻せます」と連絡してくる業者や、事務局を名乗って返金手続きのリンクを送ってくる人には注意しましょう。返金のために手数料やカード情報を求められたら、それは詐欺です。
返金の手続きは、メールやメッセージのリンクからではなく、公式アプリと公式サイトから確認します。事務局を装ったフィッシングの手口は、メルカリ詐欺の全体像のガイドでも紹介しています。
出品者として被害にあった場合、たとえば返品で別の商品が戻ってきた場合は、対処の考え方が少し違います。その場合はすり替え詐欺と出品者の詐欺対策のガイドを見てください。
次の取引で同じフリマ詐欺を防ぐために
一度被害にあうと、次の取引が不安になります。フリマ詐欺の多くは、同じ習慣で防げます。支払いはアプリの決済だけにし、届いてから評価し、アプリの外へ誘う相手とは取引しません。
写真が本物かどうか不安なときは、出品者に今の写真を頼むのも一つの方法です。KatiTrustなら、出品者がアプリで撮った写真の確認コードを送り、購入者はkatitrust.comで撮影日時とおおよその場所を確かめられます。ただし、確認コードが示すのは写真そのものです。商品が説明どおりに動くかまでは分かりません。
よくある質問:フリマ詐欺の対処法
フリマ詐欺にあったら、お金は戻ってきますか?
支払い方法とタイミングしだいです。アプリの決済で受取評価をする前なら、事務局の補償を受けられる可能性があります。銀行振込なら、口座にお金が残っていれば、凍結と被害回復分配金で戻ることがあります。ギフト券や暗号資産は、取り戻すのがとても難しくなります。
受取評価をしてしまった後でも、相談できますか?
相談はできますが、補償の対象から外れることがあります。メルカリでは、評価の変更や取り消しはできません。それでも、事情を事務局に伝え、相手が詐欺なら警察にも相談しましょう。評価の前に商品を確認することが、何よりの予防になります。
警察は少額のフリマ詐欺でも動いてくれますか?
金額にかかわらず、詐欺の被害は警察に相談できます。被害届を受け付けるかどうかや、捜査の進め方は警察が判断します。保存した資料を持参すると、話が早く進みます。迷うときは「#9110」に電話して相談するのも一つの方法です。
振込先の口座を凍結してもらうにはどうすればいいですか?
自分が振り込んだ銀行と、振込先の銀行に連絡し、詐欺の被害にあったことを伝えます。あわせて警察にも相談します。口座の凍結は金融機関が判断し、お金が残っていれば、預金保険機構の公告を経て被害回復分配金を申請できることがあります。
相手の名前や住所が分からなくても、被害届は出せますか?
相談はできます。ユーザー名やID、振込先の口座、やり取りの記録から、相手につながる情報が見つかることがあります。分かる範囲の情報と、保存した資料をすべて持っていきましょう。
「返金代行」の業者に頼んでも大丈夫ですか?
注意が必要です。被害金を取り戻すと持ちかけ、手数料をだまし取る二次被害があります。お金を取り戻すための手続きは、金融機関、警察、消費生活センター、または弁護士に相談しましょう。
おわりに:フリマ詐欺の対処法は、早く、順番どおりに
フリマ詐欺に気づいたら、評価を止め、証拠を残し、事務局と金融機関に連絡してから、警察に相談します。この順番を守るほど、お金が戻る可能性は上がります。特に振込の被害は、口座からお金が消える前に動けるかが分かれ目です。
被害にあったのは、だまされた人のせいではありません。詐欺師は、急がせ、確かめる時間を奪うことに慣れています。落ち着いて一つずつ進め、次の取引では支払いと評価のルールを守りましょう。


