フリマとネット通販
ラクマ詐欺の見分け方:偽物、外部誘導、偽メールに注意
ラクマ詐欺の多くは、アプリの外への誘導、偽物の出品、ラクマを装う偽メールの三つです。見分け方と、ラクマの補償や鑑定を使って身を守る方法をまとめました。

ラクマ詐欺の多くは、三つの形のどれかです。アプリの外での支払いに誘う、偽物を本物として出品する、ラクマを装ったメールやSMSで偽サイトに誘う、のいずれかです。支払いはラクマの決済だけにし、届いてから評価し、メールのリンクは開かない。この三つでほとんどのラクマ詐欺は防げます。
楽天ラクマは、決済をラクマが仲介し、匿名配送や補償、鑑定のサービスも用意しています。仕組み自体はメルカリとよく似ています。ただし、補償の名前や条件、使える機能は少しずつ違います。以下では、ラクマで目立つ詐欺の手口と見分け方、ラクマの仕組みを使った身の守り方を紹介します。
ラクマ詐欺の手口:三つのパターン
ラクマ詐欺の手口は、大きく三つに分けられます。外部への誘導、偽物の出品、ラクマを装うフィッシングです。どれも、ラクマが用意した決済と取引の流れの外にこちらを連れ出すか、ログイン情報を盗むことを狙っています。
| 手口 | よくある言葉や特徴 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 外部への誘導 | 「LINEで話しましょう」「直接振り込めば安くします」 | ラクマの決済以外では払わない |
| 偽物の出品 | 相場より大幅に安いブランド品、写真が公式サイトの画像 | 鑑定サービスを使い、届いてから評価する |
| 偽のメール・SMS | 「本人確認が必要です」「第三者がログインしました」 | リンクは開かず、公式アプリで確認する |
楽天ラクマは、決済をラクマが仲介するので、商品を送ったのに支払われない、支払ったのに送られないといったトラブルを避けられると案内しています。裏を返せば、詐欺師はこの仲介を外させようとします。
外部への誘導:ラクマ詐欺の入り口
ブランド品などの人気商品には、コメント欄で外部への連絡を持ちかける人が現れます。「コメントだと返事が遅れるので」「手数料分を値引きするので」と、LINEやメールでのやり取りに誘います。そこで銀行振込や送金アプリでの支払いを求め、代金を受け取ると連絡が途絶えます。
アプリの外で払った代金は、ラクマの補償の対象になりません。ラクマに限らず、フリマアプリの外での支払いが危ない理由は直接取引の詐欺のガイドで詳しく説明しています。
出品者の側も、外部に誘う購入者には注意します。ラクマには、出品時に「購入申請あり」を選べる機能があります。ラクマの案内によると、承認するまで取引が進まないので、評価の悪い相手や不審な相手との取引を前もって避けられます。
偽物の出品:ラクマ詐欺を見分ける
ラクマは2025年11月17日にルールを改定し、ブランド品の偽造品や模倣品の出品禁止について説明を追加しました。偽造品の販売は知的財産権を侵害する行為であり、商標法などの法令で禁止されていると書かれています。それでも、偽物が出品されることはあります。
偽物の出品には、いくつかの共通点があります。
- 価格が相場より大幅に安い: 新品同様のブランド品が、定価の半分以下で出ています。
- 写真が公式の画像: 自分で撮った写真がなく、公式サイトやカタログの画像だけです。
- 説明があいまい: 購入時期や購入店、付属品について質問しても、はっきり答えません。
- 「正規品」と言わない: 「ノーブランド」「確認していない」など、逃げ道を用意した書き方です。
写真が他から持ってきたものかどうかは、画像検索で調べられます。ブランド品を見分けるポイントは偽物の見分け方のガイドで紹介しています。

ラクマ最強鑑定とあんしん補償を使う
ラクマには、偽物の不安を減らすための鑑定サービスがあります。「ラクマ最強鑑定」では、出品者から発送されたあと、専門の鑑定士が基準内と判定した商品だけが購入者に届きます。対象は一部の商品に限られますが、高額なブランド品を買うなら、まず対象かどうかを確かめる価値があります。
配送では、かんたんラクマパックがおすすめとされています。ラクマの初心者ガイドによると、匿名配送、全国一律料金、配達状況の確認、補償がそろっています。商品が届かないなどのトラブルでは、「ラクマあんしん補償」の対象になります。
届いた商品に不安があるときは、評価をせずに、評価前の取引ページから問い合わせます。ラクマの案内では、そこから鑑定サービスやサポートを受けられるとされています。評価してしまうと取引が完了するので、確認が先です。
ラクマを装う偽メールとSMS:フィッシングの見分け方
ラクマ詐欺には、取引そのものではなく、アカウントを狙う手口もあります。ラクマは、本人確認の手続きやポイント、クーポンをうたい、偽のサイトへ誘導するメールやSMSに注意を呼びかけています。「アカウントに第三者のログインがあった」と不安をあおり、パスワードを入力させる手口もあります。
ラクマの案内による見分け方は次のとおりです。
- 送信元が「@fril.jp」または「@newsletter.fril.jp」以外のメールアドレス
- 本文のリンクが「https://fril.jp」以外で始まる
- 「fril」と「jp」の間に「.」がない、「https」の「s」がないURL
ラクマによると、利用開始時のSMS認証以外で、ラクマがSMSでメッセージを送ることはありません。送信元がラクマに見えても、身に覚えのない内容のリンクは開かないでください。
偽サイトに入力してしまったら
偽のサイトにメールアドレスやパスワードを入力してしまったら、すぐにラクマのパスワードを変え、アプリのお問い合わせから連絡します。同じパスワードをほかのサービスでも使っていたら、そちらも変えましょう。アカウントが第三者に使われていないか、取引の履歴も確かめます。
クレジットカードの情報を入力してしまった場合は、ラクマの案内にあるとおり、すぐにカードの発行会社に連絡します。カードを止めて再発行を頼み、身に覚えのない利用がないか明細を確かめます。
フィッシングで盗まれた情報は、別の詐欺に使われることがあります。被害が出たら、警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署にも相談しましょう。
ラクマ詐欺にあったときの動き方
ラクマの決済で払った取引なら、まず受取評価をしないことです。取引メッセージで出品者に連絡し、解決しなければラクマのカスタマーサポートに問い合わせます。届いた商品、箱、送り状は捨てずに保管し、開封の様子を撮っておきます。
アプリの外で払ってしまった場合は、時間との勝負です。銀行振込なら、自分の銀行と振込先の銀行に連絡します。そのうえで、やり取りのスクリーンショットや振込の記録を持って警察に相談します。具体的な順番はフリマ詐欺の対処法のガイドで説明しています。
フリマアプリ全体でよくある手口は、メルカリ詐欺のガイドで一覧にしています。メルカリ、ラクマ、Yahoo!フリマの補償の違いはフリマアプリを安全に使う方法で比べました。
出品者のために:写真で信頼を示す
ラクマで売る側も、疑いの目を向けられることがあります。「本当に手元にあるのか」「写真は本物か」と聞かれたとき、今撮った写真を見せられれば話は早く進みます。
KatiTrustでは、アプリで撮った写真や動画に確認コードが付きます。ギャラリーからはアップロードできないので、撮ったその場の写真であることが前提になります。購入者はkatitrust.comでコードを入力し、撮影日時、おおよその場所、撮影後に変更されていないことを確かめられます。商品が本物のブランド品かどうかまでは示せないので、鑑定サービスとは役割が違います。
よくある質問:ラクマ詐欺について
ラクマは詐欺が多いのですか?
多いかどうかを示す公的な数字は見当たりません。ラクマは決済を仲介し、補償や鑑定、24時間365日のモニタリングを用意しています。詐欺の多くは、その仕組みの外での支払いや、偽メールから起きます。ラクマの決済と配送を使えば、守られる取引になります。
ラクマ詐欺の見分け方は?
相場より大幅に安いブランド品、公式画像だけの写真、外部の連絡先への誘導、振込での支払いの要求に注意します。届く前の評価を頼まれるのも危険なサインです。不安があれば、鑑定の対象かを確かめ、届いてから評価しましょう。
ラクマからのメールが本物かどうか、どう確かめますか?
送信元のアドレスとリンク先を確かめます。ラクマは、正規のメールは「@fril.jp」などのドメインから送られ、リンクは「https://fril.jp」で始まると案内しています。ただし、見た目では違いが分からない偽メールもあるので、リンクは開かず、公式アプリで確認しましょう。
偽物が届いたら返金されますか?
受取評価をする前なら、評価前の取引ページからラクマに問い合わせると、鑑定やサポートを受けられることがあります。評価してしまうと取引が完了するので、届いた商品は先に確かめてください。アプリの外で払った場合は、補償の対象になりません。
ラクマの「購入申請あり」とは何ですか?
出品者が購入希望者を承認するまで、取引が進まない設定です。ラクマの案内では、トラブルを未然に防ぐ方法として紹介されています。評価が極端に少ない相手や、外部に誘ってくる相手との取引を避けたい出品者に役立ちます。
おわりに:ラクマ詐欺は、仕組みの外で起きる
ラクマ詐欺の多くは、ラクマが用意した決済と取引の流れの外で起きます。外部への誘導には応じず、偽物の疑いがあれば鑑定を使い、メールのリンクは開かない。これだけで、ほとんどの手口は入り込めません。
ラクマの補償や鑑定は、仕組みの中で取引したときに働きます。少しでもおかしいと感じたら、評価をせずに問い合わせる。それが、ラクマで安心して売り買いするための一番の近道です。
もし被害にあっても、一人で抱え込まないでください。ラクマのサポート、金融機関、警察、消費生活センターと、相談できる窓口はいくつもあります。


